中学受験の漢字練習を嫌がる生徒さんはたくさんいますが、漢字が得意になれば確実な点数アップに結び付くので疎かにはできません。 まず、習得済みの漢字については入試本番で必ず満点を取る意気込みで臨む必要があります。なんとなく読める、書けるではなく、完璧に覚える学習習慣を身につけることが大切です。
塾の教材と漢字テストの活用一般的に中学受験塾では漢字の教材の指定範囲内から毎週テストが実施されます。 例えば、サピックスの「デイリーA授業」のテキストには「読み」と「書き」の問題(漢字だけで20題)が載っています。 また、四谷大塚の「漢字とことば」には8つの新出漢字(5題ずつ計40題)の問題が載っています。 これらの問題については毎週必ず満点を取れるよう、完璧に覚えていかねばなりません。
学習の進め方としては、以下の方法をおすすめしています。
・答を見ながら完璧に覚える作業をします(例えばノートに20回ずつ書いて覚えるなど)。
・答を隠して、全問正解できるかどうか実際に書いてテストを実施する。
・○×をつけて、×だった問題に印をつけます。
・間違えた漢字については、もう1度覚える作業をします(その際はノートに20回ずつ書くなどの地道な作業をしてください)。
・もう1回テストをしてみます(全問正解できたら終了です)。
・再び間違えてしまった漢字があった場合は、上記の作業を繰り返します(途中で諦めず、1つずつ根気よく覚えていくことが大切です)。
以上の学習方法を事前にしっかり実行した上で塾の漢字テストに臨んでください。 テスト直前に再び見直しをすると尚良いでしょう。 漢字テストでは「デイリーA授業」のテキストや「漢字とことば」等の漢字教材の中から出題されていたもの(学習済みのもの)は、全問正解を目指してください。
出題範囲以外の漢字はテストの中には不正解があっても構いません(テストの後で確実に覚える作業をすれば良いのです)。
「デイリーA授業」のテキストや「漢字とことば」等の解説部分に細かい活字で印刷されている漢字があり、塾での漢字テストではこの中から1つか2つ出題されることが普通です。しかし、それらまで覚えようとすると、毎週膨大な時間と労力を漢字に費やすことになってしまい、得策とは言えません。
とは言え、中学入試の国語では必ず漢字が出題されます。しかも、中学受験で覚えねばならない漢字は膨大な数であり、入試直前にすべて(例えばサピックスの「サピ漢」等)の漢字を一気に覚えることは不可能です。もちろん漢字の他に慣用句やことわざも並行して覚えていかねばなりません。
従って、年間を通じて、毎週毎週、中学受験塾等の教材で「覚えると決めた漢字」を確実に覚える努力を積み重ねることが何より大切になってくるのです。
中学受験では、慣用句・ことわざ・四字熟語等々の知識問題も出題されます。 これらの知識の覚え方は、基本的に上記の漢字の勉強方法と同じです。 例えば、サピックスの「デイリーA授業」のテキスト前半には、「知識のまとめと問題」が載っています。
四谷大塚の「予習シリーズ」も同様ですし、「漢字とことば」には知識の問題が載っています。 それらの中から毎週出題される知識問題については、満点を取れるように完璧に覚えてください。
塾の知識テスト内の勉強済みの項目は、漢字同様全問正解を目指して努力してください。
教材の範囲外の知識問題については、漢字同様、テスト後にしっかり覚える作業をしておくことが大切になってきます。
中学受験の国語が苦手な生徒さんの多くは、本文を「なんとなく」読み、これもまた「なんとなくこれが正解っぽいな」と考え、選択肢から「なんとなく」選んでしまうものです。
これでは、いつまでたっても確実に正解を選び出すことはできません。
選択肢問題は、本文を根拠に正解が1つに決まるように作られているものです。 そこで、1つ1つの選択肢について、
・「この選択肢と同じ内容が本文の○行目~○行目に書かれているから、正しい」
・「この選択肢のこの部分が、本文の○行目と反対のことを言っているから誤り」
・「この選択肢の内容は、本文のどこにも書かれていないから、本文の内容と一致しているとは言えない」
というように、自分で解答根拠を説明できるように毎回意識することが何よりも重要です。
例えば、問題文を読む際は「本文の解答根拠となる箇所に線を引く」と効果的です。ポイントを押さえる力がついてくれば「解答根拠が目に見える形で浮かび上がって」きます。
当社のプロ家庭教師は、短期間で「中学受験の国語のポイントを押さえる力」をつけることも得意としています。
例えば以下の選択肢をご覧ください(実際の問題文は省略)。
問い:次のア~カのうち、本文の内容に合致するものを2つ選びなさい。
「ア 野生の象たちは、たいてい人間に対して非常に親しみをもっている。」
「イ 村に現れた象はみんな人間に銃で殺された。」
「ウ 象のそれぞれの集団にはメスのリーダーがいる。」
「エ インドでは、象の住む森林がだんだん減ってきている。」
「オ 第2次世界大戦の時に、動物園からたくさんの野生動物が逃げ出した。」
「カ 上野動物園の象たちはエサの中に入れられた毒で殺された。」
これらについて、以下のように、本文を根拠に、選択肢の1つ1つに判断を加えます。
ア…本文の4~6行目に「野生の象たちは、たいてい人間を『おそれて』、人間には近づかない。」とあるから、合致しない。
イ…本文の26~27行目に「象たちは、人間に火や銃で『追いたてられた』後で、『森へ逃げかえった』。」と書かれており、『殺された』とは書かれていないので、合致しない。
ウ…本文の18~19行目に「『象のそれぞれの集団』は、『リーダー』としての年老いた『メスの象』とその家族によって成り立っている。」とあるので、合致する。
エ…本文の8~9行目に「『象の住む森林が人間によって切り倒されて』、象のエサが日に日に少なくなってきている。」とあるので、合致する。
オ…本文の28~30行目に「『第2次世界大戦の間に』、上野動物園で働く人々は、『動物が逃げ出したら危険だという理由で、野生動物を殺すように命令された』。」と書かれているけれども、『野生動物が逃げ出した』とは書かれていないので、合致しない。
カ…本文の31~33行目に「象たちは『毒の入ったエサを食べなかった』。彼らは『何も食べなかったために、ついに餓死』してしまった。」とあるので、合致しない。
以上のような判断をしていく際には、上記の『 』を付けた部分について、本文の該当箇所に線を引くという手作業を惜しまない習慣をつけることが肝要です。
その手作業によって、選択肢の1つ1つに関して、正誤を判断する根拠が明確になり、確実に正解を導くことができるようになります。
当社のプロ家庭教師は上記の過程を国語が苦手な生徒さんにもわかりやすく解説し、自力で「解答根拠が浮かび上がって見える」まで丁寧且つ効率的な授業を実施します。
まず、記述問題の解答の最後には必ず句点「。」をつけることを忘れないようにしなければなりません。「。」マルも1字としてしっかり数える習慣をつけます。
同時に、解答の最後の言葉は「出題者の問いの形式」に合わせます。
例えば「…とは、どういうことか?」との問いには、「~こと。」と答えます。
「どのような気持ちか?」との問いには、「~という気持ち。」と答えなければなりません。
「なぜ…か?」・「どうして…か?」・「理由を説明しなさい」との問いには、「~から。」と答えます。
このように、出題者の問いに対し、解答の形式を合わせることで「問われていることにストレートに答えている答案」が出来上がり、採点者の印象が非常に良くなります。 実は、こうした解答の形式を守れていない答案が意外に多いのです。
そこで、『出題者の問いにストレートに合わせて、自分の解答の最後の言葉を決めること』を守るだけで、答案の印象が大変良くなり点数アップにつながります。
具体例を挙げます。
問い:傍線部①に『A子は顔を真っ赤にして、肩を小刻みに震わせていた』とありますが、この時、A子はどのような気持ちであったか?を、25字以内で説明しなさい。
この問いについて、まず問いの「どのような気持ちであったか?」のうちの、「気持ち」を丸で囲む習慣をつけてください。
これで解答の最後は「~気持ち。」とすることがはっきりします。
次に「気持ち。」の上に、気持ちの内容を表す言葉を加えます。 例えば「怒る気持ち。」・「腹を立てる気持ち。」・「憤る気持ち。」等にします。
※省略された本文の傍線部①にある「顔を真っ赤にして、肩を小刻みに震わせていた」という表現は、A子の様子や動作の描写であって、「人間の気持ちや心情そのものを表現する言葉」ではありません。そこで、人間が「顔を真っ赤にして、…肩を震わせ」る時の気持ちをストレートに表現する言葉にします。その置き換えができるか否かがポイントになります。
※同時に答案の前半に、「怒る(・腹を立てる・憤る)気持ち」になる理由の説明を加えます。 そのためには、本文からA子が怒る理由が書かれている部分を探して、線を引くという手作業が重要になります。
例えば、「B君は、A子の服を見るなり、『かっこ悪い服! A子はセンスが悪い!』と言いたてた」という箇所に線を引きます。
解答例1=「服のことでB君に悪口を言われて、怒る気持ち。」(22字)。
解答例2=「服のことでB君に悪口を言われて、腹を立てる気持ち。」(25字)。
記述の解答では、出題者が指示した字数の8割以上の字数にすることが大切です。 8割未満だと、厳しい採点基準が採用されている場合には字数不足で0点にされてしまう危険性があります(「25字以内で説明しなさい」という問いでは、8割=20字以上にします)。
解答の最後の「。」(マル)も1字として数えますから、解答例2の字数が最大限度となることにも注意しましょう。
※答案用紙の25字の最後のマス目まで文字で埋めて、欄外に「。」(マル)を打つと「1字超過」と見なされますから、絶対に避けてください。 もし本文の表現をそのまま盛り込んで、解答を、
「B君は、A子の服を見るなり、『かっこ悪い服! A子はセンスが悪い!』と言いたてたから、怒る気持ち」としたら、字数制限を大幅に超えてしまいます。
記述問題では「簡潔にわかりやすく短い字数に表現できるか否か」がポイントになります。
ほんの一例ですが、このような要領で記述問題の解答を作成すると、形式面でも内容面でも良い答案を書くことができます。
以上の通り、国語の漢字・知識・選択肢問題・記述問題の対策の一部を記しましたが、 当社のプロ家庭教師はこれら中学受験の国語における重要なポイントをマスターできる具体的な手法をわかりやすく伝授いたします。
多くの生徒さんが、上手な勉強方法で国語の実力を伸ばして志望校に合格することを心から願っています。
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